2012年6月29日金曜日

AVR Dragon を使ってみる

 AVR Dragon を入手したので、早速使って見ることにしました。


まずはパラレル書込用の接続ケーブルを作ったんですが・・・雑です。配線はAtmel Studioのヘルプの中のAVR Dragonの項目にデバイス(目次のタイトルはスタートキットの型名)別に載っていました。今回はATmega168、328等用を作成。20pinのピンソケット側は圧着でコネクタを作成し、反対側は40pin(使っているのは28pinくらいまで)は順番を変えて配線する必要があるので圧着は難しそうなので、基板用のピンソケットに線を一本ずつハンダ付け。これだとハンダ付けがとれたり、ショーとしたりするのでホットボンドで固めて固定・・・ってホットボンド盛りすぎた・・・。ホットボンドの厚みでゼロプレッシャーソケットと圧着コネクタの間に入らないくらい。
まあ、なんとか押し込んで、試しに書込してみたところ、


一応、無事に書込成功。見た目は酷いですが、機能は果たしているということで・・・。

で、このDragonはパラレルでの書込だけでなく、ISPやDebugWireにも対応しているって言うことで、


ためしてみたところ、ISP書込みは無事成功。ただし、DebugWireでのデバッグがうまくいきません。DebugWire有効にするFusesビットを設定しても反応しなくなり、ISPモードにも戻れず、早速パラレル書込みのお世話に。
で、しばらく悩んで、回路図を眺めてみたところ、どうもこのAVRのDebugWireでのデバッグというのはISP端子の中のリセット端子を使っている様子。で、ISP(というかボードの)リセット端子はAVRマイコンのリセット端子に接続されつつ、シリアル通信モジュール側のDTR(だったかな?)にもつながっていて、そこにコンデンサが入っています。このコンデンサがDebugWireの通信を邪魔しているんじゃなかろうか?と思って基板をよく見ると、ちゃんと、リセット端子からコンデンサ側の回路を切り離すためのジャンバがついているじゃないですか。組み立ててる時は、「なんでこんなジャンパついてんだ?いらねーじゃん。」くらいに思ってましたよ。秋月(の中のこれ作った人)さん、ありがとう!!で、このリセットのジャンパを外したら、無事にデバッグ成功。簡単なサンプルプログラム(LEDチカ)でAtmel Studioからブレーク、ステップ実行等の確認ができました。

シュウマイじゃないよ


 シュウマイじゃありません。漢方薬でもありません。


蓋を開けると、こんな感じ。基板が入っています。これは、「AVR Dragon」というAVRマイコンのライタ&デバッガです。Digi-Keyで取り寄せました。秋月のAE-ATmegaにファームを書き込んだり、AVRマイコンボードとしてAtmel Stduioでデバッグしたりする目的で入手しました。AVRマイコンはDebugWireで単線でデバッグできるらしいのですが、「DebugWireモードに入ると通常のISP(プログラム書き込み)モードに戻れなくなることがある」らしく、パラレル書き込み(DIPパッケージをソケットに挿して書き込み)もできるこいつがあれば、DIPタイプであれば復旧できます。(ということは、表面実装でISPモードに戻れなくなったら、基板ごとだめになってあきらめるか、QFPとかを付け直すってことか・・・)

2012年6月27日水曜日

SmartWatch が充電できなくなった。

 タイトルのとおり、SmartWatchが充電できなくなってしまいました。SmartWatchの充電はマイクロUSBとかじゃなくて専用のケーブルで行います。SmartWatchの裏側のクリップ部分の内側に電極がついていて、クリップで専用ケーブルの端を挟み込むと電極に接続して充電される仕組みです。なぜ、そんな仕組みにしたのかは知りませんが、設計された方は「マイクロUSBだと抜き差ししているうちにコネクタが摩耗したりコネクタ基部が破損してすぐに充電できなくなるだろうから耐久性を考慮した。」ということでしょうか。自分のSmartWatchは買って2ヶ月持たずにクリップ部分のバネが弱くなってきたのか充電できなくなりましたけど・・・。
 クリップ部分の挟む力が弱くなってきたようで、手で押さえていれば充電できます。なので、充電が終わるまでほんの2~3時間だけ手で押さえていればOK・・・です。あ~あ。
 しかし、根性のない自分は3時間もSmartWatchを手ではさみ続けることができません。そこで、画期的なソリューションを開発しました。






















じゃんっ。


 おお、ブラボー。これで、手で押さえていなくても、寝ている間に充電できてしまいます。画期的!。ソニーさんもこの装置に「SONY」ロゴを入れて一個2000円くらいでSmartWatchオプションとして売り出したらいいんじゃないでしょうか。ちなみに、この装置は洗濯物を干すときに洗濯物が風で飛ばないように物干し竿に固定するなどの用途にも応用できます




2012年6月25日月曜日

AE-ATmega (秋月Arduino互換ボード)

 昨日、日曜日、二週間ぶりに仕事が休み(先週は週末も仕事だった・・・)になったので、家でだらだら。お昼ごはんの前に、ちょこっとハンダ付け。秋月のArduino互換ボード AE-ATmegaを組んだ。


 キットの部品はこんなかんじで、説明書も部品表くらいしか読まずに組み始めちゃったんですが、シルク印刷も丁寧に入っているので、簡単に作れます。


 できた。まだ、IC挿してないけど。出来上がってから、説明書読んだら、(先に読まないとだめですね)説明書も丁寧に書いてありました。せっかく丁寧な説明書も添付されているので、一読してから作ればよかった。と後から思いました。(まあ、とくに問題はなく組めたんだけど)

 ところで、上の写真に写っているニッパーはメーカーは忘れましたが、メイドインジャパンのちょっとおねだん高めのものなんですが、切れ味もよく、すごく使いやすい。部品の足も軽くはさむとキレちゃっている感じ。・・・、先日、百円ショップでニッパとラジペンを買ってきたんですが、まあ、百円だし、すぐ切れなくなるだろうけど使い捨て感覚で・・・と思って、実際に使ってみたら・・・撚り線等の細い線を切ると綺麗に全部切れない・・・。いくら力入れて握っても、スパっと切れない。なんか、刃があったっているところと隙間が開いているところがあるみたいで、撚り線の最後の何本かが隙間にのこって、切りきれない。たまたま外れだったのかもしれないけど、即廃棄。100円で燃えないごみを買ったと思うと、随分高いというか無駄な買い物をしてしまった感じ。

2012年6月22日金曜日

センサ用アナログ入力コネクタシールド

 しばらく前にシャープのPSDセンサが実家の在庫から発掘されたんですが、それらをAruduinoのアナログ入力に接続するためのコネクタを並べたシールドをサンハヤトのArduino用ユニバーサル基板で作りました。といっても、コネクタを並べて、アナログ入力に配線しただけだけど。それと、ついでにSparkfunのBluetoothモジュールも載せられるようにRXとTXに配線。


 まだ使い道は考えていませんが、モーターシールドにスタックして、(その場合、アナログ入力の前の方は電流検出などで使われているので、接続できるセンサの数は制限されますが)モーターを駆動しながら障害物検出とかできないかと思っています。

ROBO XERO 組上がりました。

 ディアゴのROBO XERO が今週で最終号となり、ようやく残りの左足も取り付けられて、形になりました。


 とりあえず、前々号(No.68)についてきたCD-ROMに入っていた既存のモーションをSDカードに入れて、赤外線リモコンのボタン操作で幾つかのポーズを取らせて、動くことを確認。ただし、ホームポジションの調整をしていないので、歩かせてもすぐ転んでしまいます。
 シリーズは完結したのですが、オプションでジャイロ等を販売するようです。案内の写真を見るとどう見ても秋月の村田ジャイロモジュール(AKなんとかって型番も書いてある)なんだけど、ロボットのCPUボードとの接続が小型の特殊なコネクタのようなので、そのへんをRSとかで揃えてくることを考えると、面倒なので、割高でも、純正オプションを買ってしまうかも。

2012年6月12日火曜日

アナハイムエレクトロニクス

 今日の小物はガンプラです。


 多色成型が売りのガンプラにしては真っ黒!です。実はこれ、プラモデル製品を生産した際にでる不要部分のペレットを再利用した「エコプラ」というんだそうです。


 左下に「NOT FOR SALE」の文字がありますが、これは非売品で、じゃあ、どこで手に入るかというと


 じゃんっ


 アナハイムエレクトロニクス社・・・


 バンダイホビーセンターです。ずっと前から工場見学に申し込んでいて、やっと当たったんですよ。やった~。


 バンダイの色々なプラモデルの展示や、設計フロア、生産設備などの説明・見学をさせてもらえます。設計フロアは撮影NGでしたが、皆さん連邦の制服を着て仕事していました。いいなぁ~。
 フロアにはこんなドアがついていて、IDカードをかざすとプシューとスライドして開きます。かっけー。


 2Fから1Fの生産フロアを見下ろすような感じで機械が動いているのを見ることができるんですが、前面のガラス(アクリル?)越しなのでうまく写真がとれなかったんですが・・・


 緑色の自動搬送車が走ってます。モノアイ(2つあるけど)光ってます。そして・・・


 やつだ!やつが来たんだ!!通常の3倍近いスピードで移動しています・・・・・嘘です。

というわけで、先のエコプラは工場見学のパッケージング説明の材料&記念品というわけです。

んー、もったいなくてつくれないかな。プライマーとかかけて色塗っちゃったら、逆に普通のFGガンダムになっちゃうしな。

2012年6月10日日曜日

Microchip Starter Kit for Android

 秋月電子さんで通販でArduino用のピンソケットを買うついでに「Microchip Starter Kit for Android」というPIC24F(PIC24FJ256GB110)で構成されたADKのボードを買いました。(ついでにしてはピンソケットよりも高いですが・・・)
 Microchipが提供してくれている ADKライブラリをダウンロードして、サンプルプログラムをMPLABでビルドして書き込めば、とりあえず動作確認できる・・・はずだったんですが、動きません・・・。
 MPLABX上でビルドして、PicKit3でボードに書き込んで、東芝のAT3S0というタブレットにAndroidマーケットからダウンロードしたMicrochip公式サンプルアプリをインストールしましたが、タブレット側のアプリがADKボードを認識してくれません。USBコネクタの接続を確認したりもしましたがダメでした。ADKボード側の書き込みが上手くいっていないかと思い、PicKit3でステップ実行させながら動作確認をしたのですが、ボード(PIC)側は正常に動作して、USBデバイスの接続待ちでループしています。小一時間以上悩んだ挙句、ふと、思い出したことがありました。以前、この東芝のタブレットでAndroidアプリを実機デバッグしようとしてデバッグモードに設定してもPCに接続(認識)できず、「USBデバッグモード」の虫マークも表示されないことがありました。そのときも散々悩んだ挙句、訳がわからずタブレットの電源を一度OFFにしてONにしたらあっさりデバッグできた(USB周りのサービスが死んでたってこと?)ことがありました。試しに今回もタブレット側の電源をOFF(完全にシャットダウン)してから起動しなおして、USBケーブルを接続したところ、あっさり動作、Microchipのアプリが起動して、「デバイスと接続しますか?」メッセージが表示され、無事に動作しました。


 ん~、東芝製だからしかたないけど・・・。タブレットAT3S0はサイズや液晶は気に入っているんですが、たまに動きがおかしくなってリセットすることがあって、Androidの問題なのか、この製品特有のものなのか?あと、充電ケーブルが特殊で爪がおれちゃったけど替えが売っていないんで、接着剤でくっつけて無理やり使ってるんだよね、別のタブレットに変えようかな。

 とりあえず、動作確認は出来ましたが、ボード側のソースとかはこれから見るんですが、Microchipのライブラリやサンプルって、複数のチップに対応させるためにいっぱいdefineがきってあることがよくあるので、読むのに手間取ることがあるんだよね。

2012年6月8日金曜日

チョロQ

 今日の小物は「チョロQ」です。なんか懐かしい。子供の頃、10円玉を後ろに挟んで、ウィリーとかやってました。自分が子供の頃のチョロQといえばゼンマイが入っていて、後ろに引っ張って離すとビヨ~ンと走りだすやつだったんですが、今のチョロQは「チョロQハイブリット」といって、(ゼンマイタイプもありますが)リチウム電池内蔵で充電式で赤外線リモコンで動くハイテクおもちゃです。ボディを交換したりもできるみたいです。



 しかし、なぜ、チョロQかというと、先日、「SmartWatchでArduino」のときに参考にさせてもらった書籍、「Android ADK プログラミング&電子工作バイブル」にArduinoでチョロQの赤外線リモコンを制御するという内容があったからです。
 書籍にあったプログラムをそのままArduinoに書き込んで...


おお、動いた。やっぱり、こういうのは楽しいですね。実際に「ものが動く」となんだか嬉しくなります。
 前述の書籍には、さらにUSB Host ShieldでAndroidと接続して、Android端末でチョロQをリモコン制御するというのもあるので、参考にさせてもらおうと思っています。

2012年6月6日水曜日

Smart Analog Stick

 小物の部屋の方で書いたのですが、Smart Analog StickというルネサスのSmart Analog MCUの評価基板を入手しました。



 アナログ回路をソフトウェアで構成できる、ということだったので、当初はFPGAでデジタル回路を構成するようにアナログ回路をプログラミングできる!(そんなわけはないか・・・)のか?とも思いましたが、実際には、主にマイコンのフロントエンド、例えばセンサ用の増幅回路等、を想定したOP-AMP回路がもともと構成されており、そのパラメータを変更できる、というものです。設定できるパラメータとしては、アンプの反転、非反転構成、ゲイン、フィルタの特性、周波数、定電圧源の電圧等です。アンプ等の要素の入力と出力端子はそれぞれ固定の2~3本のIC端子に割り振られていて、その中から選択できるような構成になっています。
 専用のGUIの設定ソフトウェアをルネサスのサイトからダウンロードできます。その構成画面がこんな感じ。


 小さくてわかりにくいかもしれませんが、左上の方に3つのOP-AMPがあり、独立した3つのアンプとして利用するか、3つでひとつの計装アンプとして機能させるかが選択できます。右から2つ目はゲインアンプで、一番右がフィルタになっています。左側の3つのアンプはダブルクリックすると詳細設定ができるようになっていて、

入力端子の選択などができます。
 こんな感じで、あくまでのマイコンと組み合わせてこのSmart Analogの仕組みが付いていると、センサを使う際には、センサをつないであとはPC上でアナログ(アンプ)の構成とマイコンのプログラミングが出来てしまい便利、というもののようです。
 このSmart Analog Stickというのは Smart Analog MCUというMCUのCPUコアがRL78シリーズのものが搭載されたものなんですが、アナログ部分だけのSmart Analog ICというのもあるようです。このSmart Analog ICを搭載してArduinoのアナログ入力ピンにSmart Analog ICの出力が接続されたシールドとかがあるといいんじゃないかなぁ?Smart Analog Shieldにセンサをプスッと挿しこんで、あとはPC上でアンプのパラメータを設定して、Arduinoのスケッチを書いてやる、っていうのがあったら、欲しいかも。

2012年6月5日火曜日

Smart Analog Stick


 先日、マルツからのメール広告で「Smart Analog Stick」なるものの紹介が書かれていました。ちょっと気になったので早速入手。



 ルネサス製で、アナログ回路の構成をソフトで変更できるSmart Analog ICとRL78 MCUを内蔵したSmart Analog MCUの評価キットです。FPGAのようにアナログ回路がプログラミングできるなんて面白そうと思ったんですが、FPGAみたいなデジタルだとトランジスタ(ゲート)とプログラミング言語の相性は良さそうですが、アナログはどうなるんだろう?ソフト上(見た目)はアナログだけどAD変換してDSP処理するとか?実際にはいくつかのオペアンプが内蔵されていてそれらの機能、反転・非反転・コンパレータとかパラメータを設定できるという感じのもののようです。
 実際に使用してみての報告は「工作のがらくた部屋」のほうに掲載できればと思っています。

2012年6月3日日曜日

SmartWatchでArduino

 SmartWatchの開発環境を用意して、SDK内のサンプルを動かすことができたので、これを使って何かできないかな?と思ってやってみました。


 SmartWatchのサンプルアプリケーションにスワイプ、タッチでPWMの値を変更して、それをBroadcastしています。同時にADKでArduinoのPWMを制御する別アプリにBroadcastReceiverを仕込んで、先のSmartWatchからのBroadcastでの値を受信してArduino側に転送しています。
 ちょっとわかりにくいかもしれませんが、上の動画ではフリックでLEDの明るさが変わり、タッチで消灯します。
 ちなみにADKでArduinoを制御するところに関しては、「Android ADK プログラミング&電子工作バイブル」という書籍を参考にしました。ADKの資料は(日本語では)まだ少ないので、この書籍はありがたかったです。大変参考になりました。
 ADKでのPWM制御はほぼこの書籍の内容を流用させてもらっています。